【冷静と情熱のあいだ】マイタウンについて思うこと

2019年2月25日

来てくださってありがとうございます。

2019年2月19日の「超ドラゴンクエストⅩTV」配信以降、様々な方が「マイタウン」についての考えを発信しています。
私も色々思うところがありましたが、なかなか考えがまとまらず、今日までうまく文章にすることができませんでした。

正直なところ、「マイタウン」については、その仕様というか全貌が現在まだはっきりしていませんので、その時点でアレコレ意見を言うのはどうかなという気持ちも少しあります。
けれどもやはり、今の時点での私の考えというものをいったん整理しておきたいなと思いましたので、うまく書けないかもしれませんが、ここに記しておきたいと思います。

マイタウンは「ハウジング勢」向けのコンテンツ?

2018年8月2日付の「開発・運営だより第43号」において、安西Dからバージョン4.5の目玉コンテンツとして「マイタウン」についての発表がありました。

その際、安西Dは

どこまで実現できるのか未知数ですが、ハウジングファンの皆さんの期待に応えるべく夢の住宅村をお届けできるように開発を進めたいと思います

と、「マイタウン」は「ハウジング勢向け」のコンテンツであることを匂わせています。

そういうことであれば、当然ハウジングが大好きなプレイヤーさん達は色々期待するでしょうし、仮にも目玉コンテンツなのだから、当然「自分も手に入れることができる」と思うでしょう。

ところが、ここに来て突然、
「マイタウンはレンダーヒルズよりも上位の位置付けであり、価格はレンダーヒルズ以上になる(つまり1億以上)」
という発表があったわけです。

いくらアストルティア経済はインフレ状態にあるとはいえ、億単位のお金をぽんと出せる層はそれほど多くはないでしょう。
しかも、社会人であればゲームにかけられる時間にも限りがあり、その中でコンテンツとしても時間のかかるハウジングに励めば、自ずと金策にかけられる時間もあまり多くはとれないと想像できます。
つまり、ハウジング勢にはそれほど資産を多く保有していない層が多いと思うのです。

私は、今回の運営の誤りは、「マイタウン」は「富裕層からのシステムへのお金回収」が最大の狙いだったにも関わらず、いたずらに「一般的な資産しかもたないハウジング勢」に多大な期待をもたせてしまったことにあると思っています。

マイタウンの構想を発表する段階で、そのへんのことをきちんとプレイヤーに伝えられていれば、混乱はそこまでひどくはならなかったのではないかなと思います。

アストルティア経済について

長くこのゲームをやっていると、どうしても感じるのは「何をするにもお金がかかるなぁ」ということでしょう。
最初の頃は「まほうのせいすい」ひとつ買うのもためらうほど、みんな貧乏でした。
Sサイズの土地価格が、販売開始時点で50万ゴールドと聞いたとき絶望したことを覚えています。
そんな風に、その頃は世界に出回っているお金自体がまだまだ少なかったので、1Gの価値はとても高いものでした。

それが、その後どんどんアストルティア経済はインフレが進み、今では250万Gと聞いても「武器1つ程度」の価格であり、買えなくもないなという感覚です。
そう、今はアストルティアの世界にお金が出回り過ぎていて、1Gの価値がかなり下がってしまっている状況なのです。
1Gの価値が低いから、ドルボードに乗ったまま立ち話なんかもできてしまうのです。昔はドルセリン代が高額に感じていたのでこんなもったいないことはできませんでした。

こうなると、運営はシステム的にお金をアストルティアの世界から回収しなければなりません。
そうでなければ、インフレはとどまるところを知らず、そのうち1千万Gでも武器ひとつ買えない世界になってしまうでしょう。

で、その回収方法なのですが、一般的なプレイヤーからは、今のところドルセリン代やらバザーの手数料やら合成手数料などの名目で日々徴収していますが、その額は微々たるものです。
でもだからと言ってそのお金はカンタンには値上げできないものです。それは私たちの生活必需品であり、そこを値上げすると「アストルティアは儲からないのにお金がかかるばかり」な世界になり、経済は停滞します。

ところで、アストルティアには一般的なプレイヤーとは別に、金策がとても上手な「富裕層」の人々がいます。
この層の人々は1億2億出すことを躊躇しません。そこで、運営はこの層からお金を回収することを考えたのです。
それが「レンダーヒルズ」だったと考えられます。

「レンダーヒルズ」は便利ではあるけれど、そこでなければ出来ないことは何一つありませんし、そこに住まなくても別に困ることはないのです。
つまり、住んでいること自体が「ステータス」ではあるけれど、一般のプレイヤーにとっては「ムリしてまで手に入れなくてもいい」程度のものです。
それこそが運営の狙いだったでしょう。
お金のあまりないプレイヤーがそこで無理してお金を出してしまうと、他のものを買い控えるようになり、経済が停滞します。
でもお金持ちにとっては1億ぐらい「大したことない」額であるので、レンダーヒルズに住みつつ高い買い物も続けられます。
これはとてもうまい施策だったと私は思っていますが、それでも追いつかないぐらい世界にはGが蔓延してしまっていたのです。

レンダーヒルズの上位版が必要になった

今や1億円はそこまで高額でもなくなってしまいました。
万年ドレア貧乏のこの私でさえ、あと少し頑張れば手が届かないこともない金額になってしまっています。
つまり「レンダーヒルズ」はすでにステータスでもなくなってきているのです。
今のところ引越しができないというのもネックです。
別に住み続ける上で固定資産税がかかるわけでもないので、レンダーヒルズは土地ひとつにつき1億回収したらそれ以上はもう回収の手立てがありません。
もっと回収するためにはレンダーヒルズの土地を増やす必要がありますが、そうなると更に価値が下がってしまいますし、価値のなくなった土地にはいくらお金持ちでもお金は払いたくなくなるかもしれません。

そこで考えられたのが今回の「マイタウン」だったのではないでしょうか。
お金さえあれば、土地ひとつに1億出すより町全体を3億~4億で買うほうがそりゃあいいでしょう。
マイタウンでどこまでのことが出来るのかはわかりませんが、自分の住みやすいように住宅村自体を改装できるとしたら、多少高額でも欲しくなりますよね。

というわけで、現在レンダーヒルズを所有している富裕層の方々に「マイタウン」を購入してもらって再度お金を回収するという目的は確実にあると思います。
また、レンダーヒルズに空きが出るので、新たなG回収の目処も立ちます。
ステータス的にはそれほどではなくなったとしても、施設が一箇所に固まっているのはやはり便利ですからね。
そしてレンダーヒルズに移る人が出れば、既存の住宅でも引越しが発生していくらかのGは回収できます。

そういうわけで、運営の事情については、私は一定の理解はしているつもりではあります。
ただ、やり方がやはり上手くないなぁと思うのです。

一部のプレイヤーのみ楽しめるものが目玉コンテンツ?

ものすごく開発に時間とお金をかけて作るのだから「目玉コンテンツ」としてバーンと打ち出したい気持ちはわかります。
併せて上記のような事情があることもわかります。
けれど、プレイヤーの気持ちとしてはどうなのでしょう。

プレイヤー、特にハウジングをいちばんの楽しみにしているような層の方たちは、その「目玉コンテンツ」であるマイタウンを今回手にいれられない可能性のほうが現時点では高いでしょう。
私もきっと無理だと思います(私自身はそれほど欲しいとは思っていませんが)。

最初に「ハウジングファンの皆さんの期待に応えるべく開発を進めている」と明言してしまったのですから、少なくとも、「希少」で「高額」になってしまうということは、その段階で言っておくべきだったのではないかなと私は思います。

何より、どれぐらいの数が用意されているのかは知りませんが、簡単には手に入らないものを「目玉コンテンツ」として掲げるのはどうかと思うのです。

終わりに

いったい「マイタウン」はどこを向いたコンテンツなのでしょう。
「ハウジング勢でなおかつ富裕層」限定なのでしょうか。

かつての「ふくびきランド復興イベント」もまた、システムのゴールド回収イベントでした。
富裕層の頂点から高額を回収できたので、運営的には成功だったと思いますが、プレイヤーからはかなり批判を浴びました。
すくなくとも「楽しさ」は全く感じられないイベントだったと私も思います。

私はあのイベントあたりから、運営の焦りを感じると共に、運営とプレイヤーの感情との乖離を感じつつあります。

だからと言って他に何かもっといい方法があるのかと問われれば答えに詰まりますが、できればマイタウンについてはもう少しカジュアルに多くの人が楽しめるコンテンツにしてほしかったなという思いがあります。でもそれは難しいのかもしれませんね。

それでも。
サーバーの問題や諸々の事情から高額になるのは仕方ないとしても、少なくとも「ハウジングファンの皆さんの期待に応えるべく」と言っていたのであれば、もう少し詳しい経緯の説明はあってもしかるべきではないかと私は考えます。

以上、拙い上に長文になってしまいましたが、私の現在の思いを言葉にしてみました。

何かいい解決方法がないものかなぁ。

【2019年2月25日追記】
アストルティア経済とシステムのゴールド回収の仕組み、レンダーシアとふくびきランドイベントの考察については、私独自の考えではなく、以前、冒険者の広場にどなたかが書かれた日誌に感銘を受け、記憶していた内容を元にしたものとなります。

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