男の子になりたかった私

来てくださってありがとうございます。

実は私、小さい頃は「男の子」にとても憧れていました。
憧れと言っても、それは決してアイドルに憧れる、というような類のものではなく、私自身が「男の子になりたかった」のです。

何故なら私は長い間「女には価値がない」と信じていたからです。

物心ついた頃から私は、父親から「男の方が良かった」「男の子が欲しかった」と言われ続けてきました。
もっとあからさまに「女は要らない」と言われたこともあります。
というのも、父方の家は、なんというか未だに典型的な「男尊女卑」の家柄なのです。男が絶対で女には厳しいです。
これ決して江戸時代のお話ではなく、現代日本の話です。
信じられないかもしれませんが、今でもそんな封建的な家は存在するのです。

なんとも馬鹿馬鹿しい話ですね。
今なら私だって「そんなこと」と笑い飛ばせます。
けれど、小さい頃は親の価値観は絶対です。父親の言うことは正しいと、子どもなら誰でも思い込みます。
それでずっと私は「自分は女だから価値がない」と信じて育ってきたのです。

そんな私は、空想の世界で男の子になりました。
誰にも見せない秘密のノートに、男の子になった自分が主人公のお話をたくさんたくさん書きました。
自分に男の子の名前を付けて男の子みたいに振る舞って。
空想の中の私は自由に色んな冒険をしていました。

けれど次第に大人になっていくうちに、私の中の「男の子願望」はいつのまにか姿を消してしまいました。
それはたぶん、本当は私は「男の子になりたかった」わけではなく、「自分を認めてもらいたかった」に過ぎなかったのだと気付いたからでしょう。
大人になって社会に出て、一人前(かどうかはわかりませんが)に仕事もするようになり、自分も社会の役に立てることがあると多少は自信を持てるようになった頃から、自分が女であることも認められるようになったのです。
今では人並みにおしゃれもお化粧もするし、女性らしい服装も好むようになりました。
ドラクエ10ではエル子にドレアするのが大好きです。

それでも。

今でも時々、自分が男の子だったらどんな人生だったろうと、ふと思うことがあります。

そのせいか、オフラインでゲームをする際に私が主人公に選ぶのはいつも男の子です。
男の子の姿でゲームの中での冒険をするのが今でも大好きです。
きっと私は、ゲームの世界で「もしも私が男だったら」という「if」の物語を楽しんでいるのでしょう。

そんなわけで、ドラクエ10でも、実は本当は男性キャラを選びたかったのです。
でも始めた当時はwii版であり、リビングのテレビに繋いでプレイするしかなかったので家族に見られる状態だったことと、妹も一緒にプレイをしたがったため、否応なく女性キャラを選ぶことになったのです。


(サブは男の子ですけどね)

もしも私がメインキャラクターに男性を選んでいたら、今頃どんな風になっていたでしょうね。
(黄昏のエル男?)
ストーリー上もシステム的にも男女差は全くないゲームですから、プレイする上での違いはあまりないかなと思いますが、何と言ってもオンラインゲームですから、人と人との関わりがどうしても多くなってきますよね。

でも私のようなタイプは、きっと初めのうちはロールプレイを楽しんでいても、そのうち中身が女であることはフレンドさんたちにはバレていたんじゃないかなって気がします。
私には完全なロールプレイは無理な気がするんですよね。

実は私のリアフレさんの中には、中身が女性でありながら「ウエディ男子」として6年間ずっとプレイしている人がいます。
6年間、ただの一人にも「ほんとは女性じゃないの?」と疑われたことがないというのです。
中の人は可愛らしい20代の女性なんですけどね(笑)。
彼女は完全にロールプレイとしてドラクエ10を楽しんでいるようです。

私自身は、

でも書いたように、ゲームをする上で、キャラクターと中の人の性別の不一致はまったく気にならないタイプですが、ものの受け止め方、考え方は千差万別ですから、たとえゲーム上でも性別不一致が気になる人は一定数いると思います。

でも人には人の数だけ事情があります。
他のプレイヤーに迷惑がかからない範囲で、自分の思うまま自由にドラクエ10というゲームの世界をそれぞれが楽しめるといいなと思います。

以上、結局何が言いたかったんだかわからなくなりましたが、ふと思い出した昔の私のお話でした。
とりとめのない内容でしたが、読んでくださりありがとうございました。

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