想像力は世界を包み込む
来てくださってありがとうございます。
敵を攻略するには
まずは観察することから
とよく言われますが、私は、自分にはその肝心な観察力が致命的に欠けているなぁと常々思っています。
敵と言っても、単にゲームの中の敵という意味だけではなくリアルに於いても同様で、例えば仕事上のお客様だったり上司だったり、御し難い身内だったり、更にはもっと仲良くなりたい相手だったり。
「敵」「攻略」という言いかたもどうかとは思うのですけど、
要するにうまく対応して良い結果をもたらすためにまず心がけたい事は
相手をよく見ること
だと思うわけです。
アメリカでカリスマドッグトレーナーとして活躍されているシーザー・ミランという方をご存知でしょうか。
ダメ犬の烙印を捺され殺処分寸前にまで追い込まれた犬たちを見事に更生させているこの方は、「犬の気持ちがわかる」人として有名なのですが、だからと言って、彼が動物の言葉がわかる「ソロモンの指輪」を持っているというわけではもちろんないのです。
シーザーさんが言うには、犬と接する時に心がけるべきことは
目の前の犬をよく観察すること。
耳の向き、目の動き、尻尾の様子、全てをしっかり確認して、行動の徴候を見逃さないこと。
というわけで、彼もやはり大切なのは観察力だとおっしゃっているわけなのですね。
けれども「観察する」だけでもダメなんじゃないかと最近私は思うようになったのです。
観察力と同じぐらい「想像力」も大事なのではないかなと。
観察の結果として得られた情報から状況を推測して次の行動を選択する、そこには「想像力」が必要なはずです。
人間相手であれば、もしかすると「想像力」は「思いやり」に置き換えられる場合もあるかもしれません。
満員電車で立っているお年寄りに席を譲らない若者は、もしかしたら目には見えない病気を抱えている人なのかもしれない
オートマッチングでの戦闘の最中に棒立ちになっている人がいたら、もしかすると何かのっぴきならない事が起こってゲームの操作ができなくなったのかもしれない
ふだん私たちの目に見えているのは、相手のごく一部に過ぎません。
確かに「見えているのだから事実」ではあるけれど、そこから推測される状況は必ずしも「真実」とは限らないのではないかと私は思うのです。
冒頭で述べたように、私は他の人より観察力が大きく劣っていて咄嗟の状況判断もとても鈍いです。
でも少しの情報からでも、相手の状況を思い遣ることはできるかもしれないと思っています。
そして、理解し難い他人の言動も、そうやって色々状況を想像する事で理解を補える部分もたくさんあって、そうすることで
「そんなこともあるかもね」
と少し立ち止まって考えられることも増えてきたように思います。
かの有名なアインシュタインはこんな名言を残しています。
空想は知識より重要である
知識には限界がある
想像力は世界を包み込む
そう、
想像力は世界を包み込むのです。
アストルティアもリアルの世の中も、想像力で包み込まれる優しい世界であればいいなと心から願っています。
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ディスカッション
コメント一覧
深い話で、なるほどなぁと思いました。
人は第一印象から自己で判断し、その人の人物を、自分のイメージだけで、ある程度を決めつけてしまう所がありますよね。
経験談ですが、友人と飲み屋に行く時、よく2つの店で悩んでたんです。
マジメそうで身嗜みが整ったスタッフのA店。
見た目がチャラそうなスタッフのB店。
でも、いつも私が選んでいたのは、実は接客や気遣いが丁寧だったスタッフのB店です。
ギャップの反動もありましたが、想像を良い方向に越えてくると、人は感動もする んだなぁと当時は思いましたね♪
でらエル子☆さん、こちらにもありがとうございます!
人はどうしても見た目で判断しがちだし、自分の小さい物差しで他人をはかってしまいがちなんですよね。
私も良い意味で見た目とのギャップの大きい人を知っていますが、そういう方と知り合うにつけ、自分の了見の狭さに恥じ入ってしまったりします。
相手の生まれ育った環境によっては、私達にとっては理解しがたい言動が、その人の普通だったりすることもあるんですよね。
酷いけど悪意があるわけではない…ただ表現の仕方を間違えている・知らないだけ。
世の中、案外そんなものなんですよね。
アリーゼさん、コメントありがとうございます。
私は特にネットをよく使うようになって、自分の知識や常識がいかに浅くて狭いものかを思い知らされた気がします。
世の中、本当に自分の常識を遥かに超えた人が存在します。
それでも、人の数だけ正義も常識もあると思い、できるだけ個人の考えを尊重したいなと思っています。
とはいえ、現実にはなかなか難しいんですけどね。
ゆずれもんさんらしい、いい記事だなあと思いました。
MMOのように観察力が発揮できない場面であれば、それだけ想像力が働く余地が大きくなるわけですが、ヒトの想像力って良い方向にも悪い方向にも働いてしまうんですよね。たとえ間違っていても、誤解であろうとも、想像力は良い方向に働かせることが重要だし、みんながそれを意識すれば、もっと優しい世界になるはずですよね。ホント自戒を込めてそう思います。
セネたんさん、ありがとうございます。
私も自戒を込めてこの記事を書かせていただきました。
本当に、現実には難しいことではあるけれど、物事は出来るだけいい方向に捉えたいなと思っています。
自分の精神の健康のためにもそのほうがいいかなと思ったりしています。
そして、想像だけなら宇宙を手のひらに収めることだってできてしまうんですよね。人ってすごいです。