【ドレスアップ】人形たちに想いを込めて

梨木香歩という作家さんの「りかさん」という小説が私は大好きです。

りかちゃん人形が欲しいと望んでいた女の子の元に届いたのは、希望したものとは全く違った市松人形の「りかさん」。お人形であるはずの「りかさん」は、どういうわけかその女の子と心の中で会話が出来ます。
主人公の女の子は、りかさんを通して、さまざまな人形たちの声を聞き、人形たちが背負ってきた思いを受け止めます。その思いは、かつてその人形を愛した人たちの切なく強く哀しい思いです。
人形たちは、自分を愛してくれた女の子の強い思いを受け止め、その人の死後も大切に守ってくれているのです。

お話の内容だけを書くと以上のようになりますが、人形が喋ると言っても決してホラーではなく、優しく切なく心に沁みる良いお話であり、特に女性の方におすすめしたい小説です。

ところで、私はどういうわけか小さい頃からお人形がニガテでした。
欲しいとも思ったことはありませんし、むしろ怖くて遠ざけたい気持ちが強かったと思います。
そんなわけで、私の記憶にあるお人形はたった一体、幼稚園の頃、親戚の伯母に買ってもらったリカちゃん人形のみです。
子供ながらの見栄と言いますか、女の子なのにお人形を欲しがらないのは変だと自分でも思っていたから「何が欲しい?」と聞かれて思わず「リカちゃん」と答えたわけなんですね(笑)。
そんなわけなので、そのリカちゃんを私が可愛がったかと聞かれれば、全く思い出せないのです。
私は人形本体よりもむしろドールハウス作りの方に熱中して、母から端切れやダンボールをもらってはせっせとベッドやクローゼットを自作した記憶があります。
リカちゃん自体は全く大切に扱わなかったので、どこでどうなってしまったものか、いつのまにか失くしてしまっていました。

そんな私が、なぜか最近になってお人形にハマっているのです。リカちゃんもジェニーちゃんも可愛いと思えるようになりました。
そして猛烈に着せ替えをしたい衝動に駆られたり(笑)。
実際にブライスという人形を一体購入するに至り、お人形用のアウトフィットと言われるお洋服をあれこれ物色している有様です。

一体これはどういうことでしょうか。
自分でもその心境の変化(というより変貌)の理由がわからなかったのですが、この本を読んでその理由が少しわかったような気がするのです。

昔の私は非常に鋭利で、目一杯突っ張って生きていました。
外面だけ見れば、私はとても大人しくて、いるのかいないのかわからないような存在だったようですが、実は心の中では、自分に関わるもの全てが怖くて自分を保つのが精一杯でした。たぶん神経が細すぎたんですね。
(繊細とはまたちょっと違う脆さだったと思います)
なので人形を可愛いと思えるような心の余裕が全くなかったのだと思います。

先の「りかさん」の小説の中に、日米親善のために日本に送られることになった人形を「ごめんなさいかわいいと思えない」と悲しい顔で言うユダヤ人女性のくだりがあるのですが、それを読んで私はハッと気付いたのです。

私も、立場は違えどこの女性と似た部分があったのかもしれない、と。

「人形の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持をとんとん整理してあげることにある。木々の葉っぱが夜の空気を露に返すようにね」

「ほら、ノートに濃いサインペンで書いて、下の紙に移ることがあるだろう。濃い色の染めを薄い色のものといっしょに洗濯すると色が移ることがあるだろう。それと同じ。あんまり強すぎる思いは、その人の形からはみ出して、そばにいる気持の薄い人の形に移ることがある。それが人形」

「人形遊びをしないで大きくなった女の子は、疳が強すぎて自分でも大変。積み重ねてきた、強すぎる思いが、その女の人を蝕んでいく。」
(梨木香歩「りかさん」より)

そうかもしれません。
逆に言えば、だからこそ今の私に”人形”が必要なのかもしれないなと思うのです。

非常に前置きが長くなりましたが、そんな思いを込めて、このようなドール風のドレアをしてみました。

お人形なので、今回はエル子さんではなく人間で着てみました。

イメージ的にはリカちゃんではなくアンティークなビスクドールを意識していたのですが、なかなか難しいですね。

いつもはクリームの髪色もお人形らしく金髪に変えてみました。

でもお人形はこんな風に動きませんよね。
足を投げ出して座るようなポーズがあればなぁと思いました。

あまり人形らしくないかもですが…
いちおうレシピは以下のようになっています。

以上、ふと思い立ってつくってみた、ビスクドール風ドレスアップでした。

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