アストルティア昔話(番外編)-汗と涙のメガザルロックフェス

2018年3月15日

ロックフェス

それはアーティスト達とそこに集った観客が一体となる一大フェスティバル。
そこにあるのは、きっと熱い魂の叫びと感動の涙でしょう。

一方

ここアストルティアでも、その昔「伝説のロックフェス」が催され、たくさんのユーザーの魂の叫びがザグバン丘陵を覆い尽くしたことがありました。

ただ

アストルティアのフェスが普通のロックフェスと決定的に違ったのは、
そこに流されたのが、汗と絶望の涙と呪詛であったということ。

そう

それは忘れもしない、最初期にレベル解放クエスト「高みを目指すもの」に挑んだ者達の汗と絶望の涙だったのです。

「メガザルロックフェス」の異名を持つそのクエストは、実装当初はそれまでに実装された他のクエストを遥かに凌ぐ最難関クエストでありました。

もちろん今でもこのクエストは存在しています。
ドラクエ10を遊んでいれば、誰しもが通る一番最初の「レベル解放クエスト」なのですから。

しかしながら、今、このクエストについては「難しい」「大変」という声は全く聞かれません。
それはそうです。今はこのクエストについてはクリア条件がかなり緩和され、誰でも簡単にクリアできるように調整されているのですから。

では、実装当初は何がそんなに大変だったのでしょう。
順番に振り返ってみます。

メガザルロックが強すぎる

それまでの最高レベルは50ですから、サポートを連れて行くにもパーティを組んで行くにも50レベル以上のキャラはいないのです。
それなのにメガザルロックはとても硬く、物理攻撃では中々ダメージが通りませんでした。
その上痛恨持ちで、その名のごとく「メガザル」持ちなわけですから、倒す前にこちらが倒されることの方が圧倒的に多かったのです。

目的のアイテムを中々落とさない

現在では、クエストで目的とされるアイテムは、だいたい1~2回ほど対象モンスターと戦闘をすれば容易く手に入るよう調整されていますが、当時は何度戦闘を繰り返してもなかなか手に入れることができませんでした。
その上、PTを組んでいても判定はキャラ毎だったため、一人がアイテムを手に入れても他のメンバーはまだ、ということが多く、そのことがかなりストレスの種となっていました。

狩り場までが遠い

現在では、特定のモンスターを狩ってアイテムを手にいれる場合、狩場は指定されていることはほとんどなく、該当のモンスターであればたいていどこでもクエスト対象となっていますが、当時このクエストは「ドワチャッカ大陸のザグバン丘陵」のピンポイント指定でした。当時はまだドルボードが実装前であり、「ザグバン丘陵」まで徒歩で行くのはかなり大変でした。しかも途中には強敵モンスターがうろうろしている「サーマリ高原」があり、ここを戦闘に巻き込まれずに通り抜けるだけでも一苦労だったのです。
当時は「まほうの小瓶」は一気飲みもできず、しかもそれなりに高価であったため、運が悪ければ宿屋と狩場を何度も往復するハメになり、本当に大変でした。
※実はアグラニの町から比較的安全に行く方法もあったのですが、多くの人はそのことを知りませんでした。

混雑で狩れない

また、上記の通り、狩場がピンポイント指定だったため、当然のことながら「ザグバン丘陵」はたくさんの人で溢れ、元々それほど数が多いモンスターでもなかったこともありなかなか対象モンスターを狩ることができませんでした。
人が多いとラグも発生しやすく、これもかなりのストレスになっていました。

対象外の強いモンスターに絡まれる

「ザグバン丘陵」のメガザルロックは、ご存知の通り丸いクレーターの中にいるのですが、同じ場所には、当時これもかなりの強敵であった「ブルーイーター」と「レッドイーター」もたくさんいたため、混雑のため敵が見えずうっかりそちらに当たってしまい全滅、なんてことも頻発していました。

以上のことから、当時の阿鼻叫喚のお祭り騒ぎを指して「メガザルロックフェス」という名前が付けられたわけです。

そんな状況を見て、運営はすぐにメガザルロックの数を増やしたり、同一PT内ではアイテムドロップを共通にするなどの改善策を講じてくれたので、お祭り騒ぎはそう長くは続きませんでしたが、最初期からドラクエ10を遊んでいた人達の中には、この騒動は強く印象に残っている人も多いようです。

はい、私もその一人です(笑)。
当時は本当に泣きながらサーマリ高原をフレンドさんと駆け抜け、目的のメガザルロックに当たれずイーターに殺されたり、当たったと思ったら全滅したり、ようやく倒したと思っても「アイテムが出なーい!」などを繰り返し、本当に心がポッキリ折れそうでした。

けれど、当時の藤澤Dがどこかで『「大変」と思う出来事であればあるほど、後に「楽しかったね」という思い出に変わることも多い。なので敢えて難易度を上げているところもある。』とおっしゃっていたのですが、確かに今振り返ると、地獄の「メガザルロックフェス」は本当に大変で、「フジゲルどれだけドSなの!」と思っていたけど、それだけに達成感が大きかったし、フレンドさんと一緒になって嘆いたり歓声を上げたりして、楽しかったなぁと思うのですよね。

何でもかんでも楽に便利に…人間は勝手な生き物だから、便利さからの後戻りはなかなかできません。
もう、このアストルティアでは、文明の退化(?)は無理だろうと思うし私も望んではいませんが、これから先に実装されるクエストのうち、どれかは「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」精神を貫いて「ドS!」と叫びたくなるような難易度のものもあってもいいんじゃないかなぁ、なんて懐古厨の私は思ったりするのです。
そう、いつかは終わるサービスであるからこそ、いつまでも心に残る思い出をもっとたくさん、つくりたいのです。

最後に、作家の佐藤愛子さんのこの名言をご紹介して締めくくります。

もっと便利に、もっと早く、もっと長く、もっときれいに、もっとおいしいものを、もっともっともっと……。
もう「進歩」はこのへんでいい。更に文明を進歩させる必要はない。進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力である。私はそう思う。
(「来るか? 日本人総アホ時代」より)

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