3分先は光

遠くに見える灯りが好きです。
灯りの下にはきっと誰かがいるから。

あれはいつのことだったでしょうか。

リアルでも夜遅い時間に、一人で夢幻の森をドルボードで走っていました。

何の目的だったかは覚えていませんが、夜の森はしんと暗くて怖くて、聞こえるのはただ無機質なドルボードの音だけ。
ゲームとわかっていてもなんだか心細くて寂しい気持ちになっていました。

そんなとき、暗闇にふと人影が見えました。
そして、そちらに近づくに連れ、廃線のあたりにたくさんの人が佇んでいることに気付いたのです。

そう、それは例の七不思議のひとつである幽霊列車を探しに来た人たちでした。
そのにぎやかな集まりに、私は心の底からほっとして、何とも言えない温かい気持ちになったことを覚えています。

MMOっていいなと思えた瞬間でした。

昔、あるフレンドさんが、日誌にとても素敵な言葉を載せていました。

I would rather walk with a friend in the dark, than alone in the light

光の中を1人で歩むよりも、闇の中を友と一緒に歩むほうがいい

ゲームといえども結局は人と人との関わりだから、色んな出来事があってそのたび泣いたり笑ったり。
その結果、とても関係が深まる人がいる一方で、いつのまにか疎遠になってしまう人もいます。
ごく僅かではあるけども、自分からわざと関係を絶った人も。

それでも、そこにいるのは確かに血の通った「人」です。

ドラクエ10では、他のプレイヤーに「いいね」が出来ます。
これはver1.2で実装された機能ですが、その際の説明に「特に意味はない」と書かれていました。

確かに「特に意味はない」のです。
なのに誰かが街の中で誰かに「いいね」をすると、いいねをされた人は大抵「いいね」を返します。
ほんの僅かな交流に過ぎないけれど、それが何故か嬉しかったり。

また、誰かがダンスを始めたら近くにいた別の人も一緒に踊り出して、気がつけばいつのまにかたくさんの人が意味もなく思い思いに踊っていた、なんてこともあります。

特に絡むことがなくても、ただそこに人がいる。それだけでNPCにはない温もりを感じられる。

みんな、大小の差はあってもきっとどこかに淋しさを抱えながら生きていて、誰かに、何か温かいものに触れたいと無意識に思っているんじゃないかな。
オフラインじゃなく、オンラインゲームをやってる人はみんなそうだと思っています。
ソロが好きと言いつつ、近くに誰かがいて欲しいんですよね。
別に絡まなくてもいいから、ただそこに。
そうやってちょこっとだけ、世界と繋がっていたい。

ちなみに、タイトルの言葉は、私の大好きな「3月のライオン」という漫画の中で、主人公の零くんが言った言葉です。

人生は計り知れない

「一寸先は闇」って言葉がメジャーだけど その逆もまた 充分起こりうるのだ

「3分先は光」みたいに

(3月のライオン第10巻 Chapter99 雨の降る街)

一寸先は闇なんて言うけど、もしかしたら3分先は光かもしれない。
その光を求めて、みんな暗闇の中を手探りで歩いている。

別に手を繋がなくてもいい。
ただ近くを、みんなと一緒にゆっくり歩いていたい。

ほんのちょっとの温もりを感じながら

アストルティアの終わりのその日まで。

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