アストルティア昔話(第7話)-エル子「天魔」に挑む

2018年4月8日

待たせたな!
俺こそが「アストルティアに舞い降りた漆黒の堕天使」レテリオだ。

「今日俺が求めているのは…」

待て!
待て待て待て!!

なんでオマエが喋ってるんだ。
アストルティア昔話を頼まれたのはこのプノッペ様だぜ?

「なんだと?お前にはこの飢え、この渇きを理解できないと言うのか。ていうか何だお前のそのダサい格好は!」

ほっとけ!
てかお前だってずっとその格好だろうが!

「こっこれはだな・・・」

あーはいはい!いいからあっち行ってろ。

さて、気を取り直してその後のエル子の話でもしようか。

エル子とパパさんは、その後一緒にストーリーを進めるようになった。
パパさんもエル子も既に人間には戻れていて、キーエンブレムもドルワーム以外は揃っていたから、いつでもネルゲルに挑める状態ではあったんだ。

それで、当時最強と言われていた「天魔」は後回しにして、まずはver1のラスボス「冥王ネルゲル」を倒すことにした。

ラスボスまでの途のりは、超方向音痴のエル子にはきつかった。
途中に出てくる敵もいちいち強いし、さすがラストダンジョンと感心しながらただひたすらゴール目指して走った。
(主にパパさんに「ついていく」しながら。)

そしてついにネルゲルに対峙する時が来た。


うん…めっちゃ迷ったし!

エル子曰く
「正直、ネルゲル戦についてはあんまり覚えてない」
んだそうだ。
「なんか手下が出てきたり変身したりして色々大変だった」


↑なんか変身したりして大変だった人

エル子にとっては、ラスボス戦はバトルそのものよりもエンディングムービーの方がずっと印象深かったようだな。

ランドン山脈の頂上には、今もはるなフルッカさんが立っていて、この間久々にその場所を訪れてみたエル子には何だか感慨深いものがあったそうだぞ。
あれからもう5年だからなぁ。
その頃生まれた子供はもう幼稚園に通ってるんだぜ。すごいよな。

そんなわけで、無事ネルゲルを倒した2人が次に挑戦するのは、当然ながら「天魔クァバルナ」しかなかった。

噂によると奴は相当強いらしい。
それまでエル子もパパさんも、どんな敵も攻略方法など調べることなく適当に挑んでいた。そう、ラスボスのネルゲルすら何の下調べもしなかった。

けど、さすがの2人も「天魔」だけは今までのような適当さでは勝てないと思っていた。
それほど「天魔」は皆に恐れられていたんだ。
それで、それぞれネットで攻略方法を調べ、夜な夜な対策を練った。

「翼は5分経つと自然に消えるらしい」
「片方の翼だけ先に落とす方がいいらしい」
「本体だけになると強力な物理攻撃をしてくるらしい」

とか色々情報も仕入れた。

そして迎えた決戦の日。

確か構成は、パパさん戦士、エル子僧侶、サポに僧侶と魔法だったように思う。
当時は強敵には僧侶2人が当たり前だったんだ。

何度も話し合って対策を練ったものの、いざ実際に戦闘が始まると、天魔は噂以上の強さだった。
どの攻撃も当時の2人にとっては即死級だったんだ。

そしてパパさんが倒れサポ魔法使いが倒れ、それを蘇生したと思ったらエル子が倒れ、と常に誰かが死んでいるという、まさに命のリレー状態がずっと続いていた。

当時エル子はwiiでプレイしていた(と言うかwii版しかなかった)から、居間のテレビでドラクエをやっていたんだが、ふと気付くと、いつのまにか家族全員がそばに寄ってきていたんだ。
普段は「下らない遊び」とバカにしていてドラクエの画面なんか見向きもしない父親が、じっとテレビ画面を注視している。
別アカウントでドラクエ10をやっている妹も隣に座っていた。

そして誰かが倒れるたびに
「あー!」とか「がんばれ!」とか声をかけてくれていた。
父親は主に「何やっとんや!」「アホか!」とかだったようだが(笑)。

実は、同じ頃遠く離れたパパさん宅でも同じ事が起こっていたんだ。
ゲームには全く興味がなく、勧められても画面を見ようともしなかったパパさんの奥さんが、その時だけは隣に座って声援を送ってくれていたのだそうだ。

つまり手に汗握るギリギリの戦いに両家で大盛り上がりだったわけだ。
遠く離れた見ず知らずの2つの家族が、息を詰めて同じ画面を見つめている。
不思議な一体感に包まれたその時間はそれからどれぐらい続いただろうか。

数十分の死闘の末、まほうの聖水も底をつき、MPの回復手段もなくなり、最早これまでかと思ったその時、パパさんの一撃が天魔の体を貫き、ついに天魔クァバルナを倒す事が出来たんだ。

その瞬間、両家族共に立ち上がって「やったー!」と大歓声を上げたとか。
とにかくドラクエ10をやっていてあれほど盛り上がったことは、後にも先にも一度もなかったと後にエル子は述懐する。
当時マンション住まいだったエル子宅には、隣りから苦情が入ったというオマケまでついてきた(笑)。

当時の戦場に、もう一度立ってみたエル子は思った。

あの感動は、あの一瞬は、もしかするとこのドラクエ10ではもう二度と味わうことはないのかもしれない。
そう思うと少し淋しい気持ちにもなるけれど、逆に言えば、それほどかけがえのない思い出という宝物を私は手に入れることが出来たわけで、それはとても幸せなことだ。
ゲームでまさかこんなにも素敵な宝物を手に入れられるとは始める前には思ってもいなかった。
それも一緒に戦った人あってのこそ。
ドラクエ10がオンラインでよかった。ドラクエ10をやって本当に良かった。

くーー!!
オイラも早く天魔とやらと戦ってみたいもんだぜ。

そんなわけで今回はここまでにしておくぜ。
良かったらまた遊びに来いよな。

アストルティア昔話(第8話)-初めての大型アップデートに続く

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